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進化とは何か

 

 

有名なリチャードドーキンス博士による本ですが、薄いし、とても読みやすいです。生物を勉強しようと思った人が、一冊目で読むような本という感じ。チャート式生物をざっと読んだ僕にとっては少し物足りなかったかも。でも、進化について生物学者はこういう風に捉えているんだな、というのが分かってよかった。

 

特に面白かったのは、進化を施錠にたとえていたところ。

仮に今、0~9の10種の数字を使って3桁のパスコードを決めたとしましょう。この鍵を一発で開けるとなると、最大で1000回の試行をしなくてはいけません(000から999まで1000通り)。

 

でも、これが一つひとつ開けていくタイプのカギだとしたら?

わかりにくいので具体例を出しましょう。パスコードを456とします。一発で開けるのであれば、一度で456と入力しなくてはなりません。ですがこの一つひとつ開けるタイプでは、一度に3桁入力するのではなくて、一桁づつ入力していくのです。つまり、初めの4をあてれば鍵が少しだけ開き、次の5をあてればまた少し開き、最後の6をあてれば鍵が完全に開く、と言う風にやっていくということです。この場合、最大でも30回の試行でこの鍵をあけることができます。30と1000ではえらい違いです。桁数が大きくなればその分その違いも大きくなっていきます(10桁にすると、100と100億)。

 

今の人間のような生命体が突然できるとなれば、それは上記の鍵を一発で開けるようなことに等しく、起こりうる確率は極めて低くなります(創造説論者は、しばしばこれを進化論に対する反論の根拠にするらしい)。しかし、進化とはこの一つ目ではなく、むしろ2つ目の鍵の開け方に似ているところがあるんだと。少しづつ少しづつ変化を繰り返していくことで、複雑な生物も誕生することができる、ということです。そしてそれが起こる確率は決して低くない(先の反論に対する反論になるわけです)ということ。

確かに、初項が正で、公比・公差r(r>1)が等しい等比数列と等差数列では、項の大きくなるスピードは全く違いますよね。

 

あとは、シロアリの作る巣の大きさに驚いた。しかもシロアリは南北に沿っていくつも巣を作るので、それは方角を知るために使われることもあるらしい。生物も個別にみていくととても面白いんでしょうね~。将来的にはイルカと人間は話せるようになるなんていう話も聞いたことがあります。他の種に自分の子供を育てさせる鳥とか魚もいるそうな。そういうのもいろいろ調べていきたいです。

 

 

この早川ノンフィクションは良い本が多くてとても気に入っています。また何か良いのがあったらアップします。