線形代数1

 学生図書館の本の多さに刺激を受けたので、線形代数の勉強を一週間前くらいから始めました。まずは、受験で使わなかった行列からです。

 

一冊目に読んだのはこれです。

 

まずはこの一冊から 意味がわかる線形代数 (BERET SCIENCE)

まずはこの一冊から 意味がわかる線形代数 (BERET SCIENCE)

 

 導入が非常にわかりやすかった。

第一章は連立一次方程式の行列を用いた解き方から始まるんですが、「なんだ、行列って単なる表記法の一つに過ぎないのか」とちょっと拍子抜けしました。

行列の入門書というと和の法則や積の法則から始まるものが多く、特に行列の場合掛け算は複雑なので、「なんでこんな掛け方するの?」という疑問が拭えませんでした。

でもこの本で「掃出し法」という連立一次方程式の解法を知って、あぁなるほどねと。

一冊目としてはいい本を選んだのではないかと思いました。

 

ただ、途中から「基底の取り換え行列」だの「変換行列」だの「表現行列」だのと紛らわしい用語が連発し、少し辟易。用語をきちんと理解するのは大事だが初学者にはちときつい。一冊に確執するのは賢明ではないと思って本を替えました。

 

 

 これは大学で指定されている教科書なんですが、前のように用語のオンパレードで混乱するということもなく、すらすら読めます。特に、固有ベクトル固有値を求めて対角化することの利点がわかったのが非常に大きい収穫でした。対角化は、漸化式など何度も同じものをかけるときに役に立つんですね。「意味が分かる・・・」では何のために固有値固有ベクトルを求めるのかがいまいちわからなかったので。

 

正直、行列がそれほど面白いわけではないんですが、行列の知識を身につければ、読んで理解できる物理の本も増えると思うのでそれが楽しみです。大学一年で学ぶ数学は、表記法に辟易することはあっても内容がそれほど難しいわけではないだろうと思います。また何かあったら書きます。

 

 

追記 

ブックマークくださった方ありがとうございます。対角化することの利点を他にももっと知りたいと思っています。